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名前は続くよ。  

サダムイダテンの記事を書くにあたって、その父Forty Ninerについてあれこれ調べた。その中で興味深かったのがその名前である。
Forty Ninerの馬名の由来はアメリカにおけるゴールドラッシュの翌年(1849年)にカリフォルニア州に入植した人々"forty-niner"(49er)となっている。なぜこの名前にしたのかとなると、父Mr.Prospectorが探鉱者の意味だからとある。そのまた母がGold Diggerで、これが金鉱採掘者である。見事にGold Rushにちなんだ名前で受け継がれている。またForty Ninerと同じMr.Prospector産駒には他にSeeking the Gold(金を探せ)やGone West(西へ)などの馬がおり、美しい名が並んでいる。

ドイツのサンデーサインレスとも言えるMonsun。これは社会の教科書にも載っていた季節風(モンスーン)のことである。その産駒には、2005年の凱旋門賞とBCターフを連勝したShirocco。Shiroccoとはサハラ砂漠から地中海に吹く風、すなわち卓越風である。妙な語感の名前だと思っていたら、風繋がりだったわけである。
ところが調べを進めるうちに、単に風で繋がっているだけではなかった。Monsunの父はKonigsstuhl(ケーニヒスシュトゥール)で、ドイツ語で王座と言う意味である。そして、父系を遡っていくとDschingis Khan(ジンギスカーン)→Tamerlane(ティムール)→Bahram(バハラーム)
など、ユーラシアの歴代皇帝の名前が出てくる。また曽祖父にはPersian Gulf(ペルシャ湾)と言う馬がおり、これらから総括するとユーラシア大陸にちなんだ名前が連なっていることになる。見事な大河ドラマである。

馬名は単に馬を区別するだけの単位ではない。昨日紹介した井崎脩五郎のエッセイにも、場名に関する面白いエピソードが紹介されていた。
「とある有力者が新規で馬主になり、初年度でいきなり100頭もの馬を所有した。今後何十年も年100頭もの馬の名前を考えるのは骨だと考えた馬主は、辞書のA欄から順に名前を付けていく方法を思いつく。しかし、辞書から順にピックアップするだけでは、当然相応しくない単語も出てくる(Abulia=精神医学用語で『意志欠如』、Also Ran=着外に落ちた者、落伍者、凡人など)。しかし、初年度に持った100頭のうち83頭がデビューし勝ったのは18頭だけだった。2年目、3年目とこの辞書命名でデビューした馬はパッとしなかった。結構な高額馬を買っているにも関わらず、無残な成績が続く現状に、馬主は命名に問題があると気づき、4年目にして初めて様々な願いを込めて名前を付け始める。すると不思議なもので、産駒が活躍し初めて、100頭から実に50頭が勝ちあがったのだった」
やはり馬名には不思議な力があるのだろうと思う。日本では冠名が多いが、例え冠馬名であっても活躍する馬にはそれなりフレーズと組み合わさっている。例えばフサイチ。日本ダービーを勝ったフサイチコンコルド。この時のダービーにはもう一頭のフサイチ馬が出ており、それがフサイチシンイチ。シンイチって誰だ、と言う話だ(多分、親族か世話になった誰かだろう)。コンコルドとシンイチならば、どう考えてもコンコルドの方が良い。こういうパターンは、他にも探せば幾らでも見つかるだろう。

話は逸れたが、日本も血と共にもっと名前も繋いで欲しい気がする。大種牡馬サンデーサインレスは「日曜の礼拝時の静けさ」の意だが、これは後光を意味する父Haloから連想して、宗教的ワードを繋いでいる。しかし、日本が総じて無宗教な国民性だからか後継種牡馬で宗教的な名の馬はいない。しいて挙げれば、種牡馬にはなっていない(はず)がハレルヤサンデーくらいだろうか。ゲームにはカンゼオンボサツって馬が出てきたが。
宗教ワードがしっくり来ないならば、例えばサンデー(日曜日)にちなんで曜日を使うなんてのも手だ。例えば・・・
●ブラックフライデー・・・アメリカの感謝祭翌日の金曜日のこと。クリスマス・セールが始まり、小売店が黒字になることからこう呼ばれる
●スーパーチューズデー・・・アメリカ合衆国において、大統領選挙がある年の2月または3月初旬の一つの火曜日のこと。この日は多くの州で同時に予備選挙・党員集会が開催され、一日で最大の代議員を獲得することができる日であることからこう呼ばれる
●ハッピーマンデー・・・日本において国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させる制度のこと
●ブックオブサタデー・・・キングクリムゾンの楽曲

まあどれもパッとしない感じではあるが。どちらにしろサンデーサインレスはもういないわけで、今から産駒の馬名どうこう騒いでも後の祭りである。ただ、日本語の他に英語でもイタリア語でもロシア語でも引っ張ってこれる日本の競走馬名。安易なワードの羅列だけでなく、名前からその競走馬自身の歴史をも想像できるような、脈々と続くドラマを感じられるような、そんなフレーズがあっても良いだろう。僕自身、競馬ゲームでは実際のプレイ時間よりも、年末に新入厩する2歳馬の馬名決定に最も時間がかかる。あれこれ調べて、自分で気に入ったフレーズを使いたくなる。例えゲームだとしても、だ。不思議なことに、嵌ったなと思った名前の馬は結構活躍したりするのだ。

ちなみに、テイエム牧場のHPで今年の2歳馬の馬名を募集していた。その募集馬の中に、父テイエムオペラオー、母テイエムオーシャンと言うテイエム血統の粋を集めた牝馬がいた。せっかくなのでその馬の名前を考えて送った。結果は3月に出るらしい。可能性は低いが、もし通ったら絶対に次回のPOGで指名したいと思う。個人的にはかなり語感も良く、深い意味の名前になったと思うのだが・・・。
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Posted on 23:51 [edit]

category: 競馬

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コメント

グルーミーサンデー(Gloomy Sunday、暗い日曜日)なんてどうでしょうか?
ハンガリーの歌のタイトルで、これを聴いて自殺する人が続出したと言われています。

URL | p4p. #tS/D58TE
2008/02/13 13:20 | edit

日本でも「伝染歌」と言うホラー映画のモチーフになってました。CMしか見ていませんが、かなり不気味な歌だったような。。

暗い日曜日じゃ、競馬的にも縁起悪そうっす。

URL | タカアキ #iqhSIKS2
2008/02/13 20:31 | edit

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