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ダービーの女馬たち。  

桜花賞の枠順が確定した。不利と目される外目7枠14番に入ったウオッカだが、これくらいのハンデがあってもなお頭一つ二つ抜けているかもしれない。下手すれば単勝一倍台も考えられる大鉄板だが、桜花賞の結果次第ではオークスではなくダービーに向かうプランも検討されているという。今年は確たる主役不在の三歳牡馬戦線、最強牝馬の参戦が叶えばさらに予想は困難になる。それでも近年は皐月賞の焼き直しレースになりつつあるダービーだけに、ウオッカの出場は馬券を超えた部分で楽しみである。

ウオッカのダービー出走を祈願して、過去にダービーに挑んだ牝馬について少々考えてみたい。もっとも近しいところから行くと、1996年のビワハイジである。天才少女の呼び声高く、阪神3歳牝馬(現阪神JF)を快勝、クラシックでの活躍も期待された。明け初戦のチューリップ賞でエアグルーヴの後塵を拝すと、続く桜花賞でも目も当てられない惨敗を喫した。早熟の気は噂されていたが、本当に終わったのか。ところが予想外にも、ダービーにエントリーしてきたのである。果敢な挑戦とは言えず、無謀な挑戦(あるいは記念出走)だったが、13着と健闘した(桜花賞は15着だったので、これもまた不思議である)。
一方、桜花賞を勝ってダービーへ望んだ馬となるとシャダイソフィアがいる。時代が悪かったのか、同期の牡馬には偉大な三冠馬ミスターシービー。一番人気だった桜花賞から一転、ダービーでは14番人気と全く期待は集められなかったのである。結果も17着に惨敗。追情報によると(HeavenさんThanks)、どうやらオークスに同じ社台の生産馬ダイナカールが出走するため、シャダイソフィアはブッキングを避けるためにダービーへ無理矢理出走するはめになった、とのこと。一概に牝馬のダービー挑戦といっても、その実には暗部があるのかもしれない。
その前となると、一気に遡って1961年のチトセホープとなる。この馬は牡馬と見まがうほどの怪馬で、なんとオークスを勝って連闘でダービーに出走してきた。惜しくも敗れはしたが、それでも馬券対象の3着に入ったのだった。
1947年のトキツカゼも忘れてはならない。この馬は顕彰馬にも選出されたほどの名馬で、競走能力もさることながら、その繁殖能力は素晴らしかった。産駒からはダービー馬オートキツ、天皇賞を勝ったオンワードゼアを出している。またその強さにあやかった力士・時津風は、このトキツカゼから名を貰ったとか貰わなかったとか。
さらに古くなると結構な数の牝馬が出走している。しかし勝った馬となると1943年のクリフジが最後である。クリフジについては語るまでもなく、日本最強牝馬どころか日本最強馬と評する人間もいる。事実ダービーでは2着に6馬身の差をつけるレコード勝ち。当時秋に開催されていたオークス(阪神優駿牝馬)も快勝し、11戦11勝で生涯を終えた。
もう一頭の勝ち馬は1937年のヒサトモという馬で、ここまで行くとほとんど資料がない。ただ、この馬は非常に不運な馬で、1938年に一度引退した後、1949年に再び現役に復帰しているのだ。旧年齢で16歳。繁殖能力に問題があったという噂だが、それでもまがりなりにも大ダービー馬をこんな風に扱うとは。戦禍のドサクサで行方不明になったダービー馬カイソウと双璧を成す悲運のダービー馬だろう。
長き日本ダービーの歴史で、結局牝馬による優勝はクリフジとヒサトモの二回しかなかった。それだけ、三歳時といえども牡馬と牝馬の差は深いということになるだろうか。ただ、挑戦していたら勝負になっただろう、という馬は誰でも考えるだろう。仮にファン投票でもしてみたら、古くはテスコガビーからヒシアマゾン、エアグルーヴ、ファインモーション、シーザリオあたりか。確かに現役時は鮮烈な印象を残した馬ばかりで、事実牡馬混合戦でも結果を残している馬たちである。そこでそれぞれの年のダービーを見ると、テスコガビーの1975年はカブラヤオー、ヒシアマゾンの1994年はナリタブライアン、エアグルーヴの1996年はフサイチコンコルド、ファインモーションの2002年はタニノギムレット、そしてシーザリオの2005年はディープインパクトである。3冠馬2頭に史上最凶の逃げ馬、神が憑いた和製ラムタラ…そう考えると、やはり無理だったか。

さて話はアメリカへ飛ぶ。ケンタッキーダービーに勝った牝馬は、となると意外に近年の話で1988年のWinning Colorsである。サンタアニタオークス、サンタアニタダービーと連勝し、2番人気(1番人気だと思っていたところに、p4p.さんから修正情報をいただきました。重ね重ね感謝です)で本番に臨んだ。そして期待に応える優勝。ファンタスティック!もちろん、相手が弱かったわけではない。この時負かした相手は、日本でも種牡馬で活躍しているForty Niner、Brian’s Time、Seeking the Gold、Lively Oneと錚々たるメンバーだった。また、Winning Colors自身も産駒を日本に送りこんでおり、ゴールデンカラーズはフローラS(当時OP)を勝った。さらにその産駒も活躍しており、代表産駒のチアフルスマイルは重賞キーンランドC(G3)を制している。
もう一頭はそれから8年前のGenuine Risk。この馬について大した知識も情報もないが、プリークネスS、ベルモントSは共に2着だったことから、ダービー優勝があながちフロックだったわけでもないことは解る。また、最初の勝ち馬となると1912年のRegretという馬だが、この馬についても詳しいことは解らない。古すぎるし。
蛇足になるが、アメリカでも出走していれば勝っただろうという馬はいる。宇宙で一番速い馬と呼ばれたRuffianである。デビュー戦から10戦で2着につけた差は約80馬身。10戦の内5戦がG1であることを考えると、やはり牡馬との戦いが見たくなるというのが競馬人の性だろう。そしてそれは同期のダービー馬とのマッチレースという形で実現した。結果はRuffianの故障発生、予後不良という最悪の結末を迎えたが、無事ならばRuffianが勝っていたかもしれない(と、色々読んでみて思う)。ま、これは蛇足である。
日本ダービーより古く、130年以上の歴史を誇るケンタッキーダービーでも牝馬で勝ったのは3頭しか存在しない。ただ、近代競馬に属する1980年代に2頭の勝ち馬が出ているというのは特筆すべきだろう。やってやれないことはないということか。
本場イギリスのダービーも一応。勝った馬を列挙すると、1801年Eleanor、1857年Blink Bonny、1860年Thormanby、1882年Shotover、1908年Signorinetta、1912年Tagalie、1916年Fifinellaの6頭。長すぎる歴史を考えれば決して多くなく、牝馬のダービー馬が出ていない期間を比べると日米よりも遥かにご無沙汰である。それはイギリス競馬の「ぶざまな姿を見せるくらいなら出ない」というある種美学によるものかもしれない。確実にオークスを勝てる実力があるのなら、無理にダービーに挑戦する必要がない、と言うことか。
ちなみに各国のダービーの牝馬の優勝回数は、フランスダービー10回、アイルランドダービー10回、ドイツダービー12回、カナダダービー(カナダクイーンズプレイト)1回などとなっている。意外に勝ってるなぁ…。

だらだらと長くなったが、つまり言いたいのは、牝馬でもダービーに勝てないという保証はないということ。一ファンとして無責任に言わせてもらえば、出なければ可能性は確実なゼロだ。どうせダービー後には、「ウオッカが出てたら勝ったかもね」なんて話が出るんだろうから、だったら出て欲しい。JCや天皇賞を勝つ牝馬もいいが、やはりクリフジ以来のダービーを勝つ牝馬をこの目で見てみたい。これって贅沢な願望だろうか…。
ま、取りあえず桜花賞を頑張れ。話はそこからだ。
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Posted on 23:13 [edit]

category: 競馬

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コメント

ウオッカ、牡馬を含めても一番強そうな感じがします。

2000年のFusaichi Pegasusの前に1番人気で優勝したのは1979年のSpectacular Bidのようで、Winning Colorsは1番人気ではなかったようです。1988年の成績を見ると、Winning Colorsと9着のPrivate Termsが同オッズです。僅かな票差でPrivate Termsが1番人気だったのではないでしょうか。この年はダービー3着馬Risen Starが残りの二冠を獲りました。ベルモントSは14馬身3/4差という恐ろしいことになってます。

今週土曜日のAJC Australian Derbyに牝馬が2頭出走します。Miss Finlandが1番人気っぽいです。牝馬が勝てば、1989年以来とのことです。

URL | p4p. #tS/D58TE
2007/04/06 01:58 | edit

オークス+ダービー

クリフジは、連闘でオークスとダービーを戦ったんだと思ってましたが、とんだ勘違いでした。
GI連闘なんてオグリキャップくらいのものなんでしょうか。
それにしてもよくここまで調べましたね、感服です。
3歳牡馬はフサイチホウオーが1歩も2歩も抜けてる気がしますが…タカアキさんの本命が気になります。

URL | しろっこ #vF6dOJDI
2007/04/06 11:22 | edit

ダービー挑戦牝馬の話でシャダイソフィアの名が出てこないのが意外でした。
「社台の使い分け」と物議を醸し、「挑戦」とすら呼んでもらえなかったダービー出走。可哀想な話です。

しかし、抜けた存在だった事、後の戦績から短距離馬であった事を考えるとウオッカに近いタイプかも知れませんね。

話は変わりますが、マイネヌーヴェルにもオークス→ダービーの連闘話がありましたよね。何もなく流れましたが…。。。

URL | Heaven #-
2007/04/06 12:53 | edit

>p4p.さま
Winning Colorsに関する情報、ありがとうございます。修正させていただきました。
この年のRisen Starの残る二冠の結果を踏まえると、よくダービーに勝ったなぁと思ってしまいます。

AJC Australian Derby、結果に注目してみます。Blogにレポートあがりますか?楽しみにしています。(毎週金曜のオーストラリア競馬情報、僕は楽しんでいます)


>シロッコさま
ダービーの本命は、多分藤田の乗る馬です(笑)そして今年もまた、的中はお預けでしょう。

>Heavenさま
シャダイソフィア…どうして抜けちゃったんだろ(汗)一通り調べたはずなのに。。こんな記事を書いておきながらお恥ずかしい。情報を追加したのでよろしく。
マイネヌーヴェル、フラワーの足は凄かったのになぁ。。。やっぱ、取らぬ狸の何とやらであやが付いちゃった感じですかね。ウオッカも同じ轍を踏まなけりゃいいが…。

URL | タカアキ #iqhSIKS2
2007/04/06 20:46 | edit

シャダイソフィアの話になったので追記を少々…。

「シャダイ」と「ダイナ」。冠の違いは「シャダイ」がグループ所有、「ダイナ」が会員(一口馬主)所有だったと思います。
当時、シャダイの馬は稼いでいましたが、ダイナはそれに比べるとイマイチ。会員からは「社台は、良い馬は自分達で囲って会員には残ったのしか卸さない」と不満の声が上がったとか。
そして件の‘使い分け’。
結果ダイナの馬がG?を勝って八方丸く収まった。というわけですな。

まるで社台グループの為に競馬があるような(実際そう?)振る舞いは、残念ながらタカアキ氏の仰る通り、純粋な‘挑戦’と言えたかどうか。

まぁ、一部ファンの邪推と言ってしまえばそれまでですが(笑)。

URL | Heaven #-
2007/04/06 23:00 | edit

社台一人勝ちと言われる競馬界。結局莫大な資本がものを言っているわけで、でも実際そこに馬主たちは多額な金を投じているわけで。
もし社台がサンデーを輸入していなければ、構図はかなり変わっていた可能性はあり、そうなると日本競馬のレベルもまたどうだったか(サンデーがすべてだとは思いませんが、センセーショナルな種牡馬だったのは事実ですからなぁ)。
調教師にしても、社台にいかに上手に取り入っていくかが生命線のようなもので、それもなぁって感じですな。

URL | タカアキ #iqhSIKS2
2007/04/06 23:19 | edit

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