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ダービー彼是。  

「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」
競馬を嗜む人間ならば一度は聞いたことがある有名なフレーズである。時の宰相チャーチルが言ったとされるこの言葉も、実際は後世になって創作されたものらしいが、とにもかくにも巧い事を言ったものだと感心してしまう。事実、ダービー馬のオーナーをはじめ、関係者になるというのは至難の業なのである。
列強諸国に比べてかなり偏りのある我が日本のダービーにおいても、それはある程度実感できる。以下は近20年の日本ダービーの勝馬、種牡馬、母、調教師及び馬主である。
derbydate.png
緑色で網掛けしてある部分は複数回登場する名前。水色の網掛けは、実質的には同一だが名称が違うと言うことを意味している。

種牡馬を見ると、御三家種牡馬、すなわちサンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービンが存命の時代はほぼこの3頭の種牡馬の独占だった。ここには出ていないが、1994年ナリタブライアンはブライアンズタイム、1993年ウイニングチケットはトニービンの産駒である。
その時代が終わると、ポストSS時代である。サンデー産駒がいなくなった2007年以降、SSを父に持つ種牡馬が8回中6回もダービーを勝っている。しかし、その名前は目まぐるしく変わる。複数回勝ったのはディープインパクトだけで、残りの4回は共に別の種牡馬の産駒が勝っている。ちなみにサンデーサイレンス産駒で獲得賞金上位のうち、2~4位に名を連ねるゼンノロブロイ、スペシャルウィーク、ダイワメジャーの産駒がダービーを勝てていない。
さらに言えば、昨年のハーツクライ産駒ワンアンドオンリーが勝つまでは、ダービー馬かダービー未出走馬、あるいは海外種牡馬の産駒しかダービーを勝てていなかった。ゼンノロブロイやシンボリクリスエス、ダンスインザダークらダービーで負けた馬の産駒はダービーを獲れなかった。ここに一つ、競馬の、そしてダービーの神秘を見出したりしていたのだが、昨年のワンアンドオンリーにあっさりと覆されてしまった。もはや何の産駒が勝っても不思議ではない群雄割拠の幕開けかもしれない。

次は母親である。これはあえて語るまでもなく、同じ名前は一つとしてない。つまり、兄弟姉妹はいないと言うことである。POGをやっていると、よく「兄はダービー馬の……」と言う文句を聞くが、実際的には兄(姉)にダービー馬がいる以上、その馬がダービーを勝つ確率はかぎりなく低いのだ。ダービー意外のGIを勝っている馬の下ならばよい。それでも、兄姉がGIウィナーのダービー馬はキズナ(姉ファレノプシス)、オルフェーヴル(兄ドリームジャーニー)の2頭だけ。兄弟姉妹にGI馬がいるだけで勝てるほど、ダービーは甘くないと言うことである。

昨年、定年間際の橋口師が念願叶ってダービートレーナーになった。とにかくダービーを勝ちたい。それは競馬関係者ならば誰もが思うことだろう。しかし、勝てない。それがダービー。20年を見ても、二度ダービートレーナーになったのは瀬戸口調教師と松田国調教師の二人だけ。最近は社台グループの恩恵を受けている一部調教師に有力馬が集まる傾向が強いが、そんな有力馬を多数抱える調教師ですら中々二度目は勝てない。
ここで面白いのが、二度勝っている二人の調教師。一頭は社台グループの生産馬、もう一頭は非社台の生産馬だと言うこと。つまり池江寿、矢作、藤原英師あたりの社台系有力調教師は、逆に勝つならば非社台の生産馬と言うことになる。そして、非社台の馬でダービーを制した角居調教師は社台系の馬で勝つ可能性が残っているという事だ。
あくまで過去の結果論に過ぎないから眉唾の域を出ないが、もし仮に、先に挙げた3人の調教師が非社台系の生産馬でダービーに管理馬を出してきたら、狙ってみるのも面白いかもしれない。
ちなみに昨年のリーディング上位に名を連ねながら未だダービーを勝っていない調教師となると、藤沢和、松田博、音無、須貝、安田隆、堀、国枝師などなど。昨年の二歳チャンプを管理する国枝師は今年はチャンスか。

そして馬主。
昨年、一昨年とノースヒルズ一族が連覇した。兄弟での制覇って初めてではないだろうか(未調査)。ノースヒルズの前身であるマエコウファームを開設して約30年かかってやっとダービー馬主になった。
エイシンフラッシュの平井オーナーにしても30年強、メイショウサムソンの松本オーナーにしても1974年の馬主登録から32年目の悲願だった。いかにダービーが勝てないかを物語っている。
しかし一方で、ロジユニヴァースの久米田氏とディープスカイの深見氏は馬主になって初年度の持ち馬がダービーを勝ってしまった。2008年、2009年と奇跡的なダービー馬主が誕生してしまったわけだが、ある意味可哀想でもある。いきなり最高峰を手に入れてしまったのだから。その後の持ち馬がいまいちなのも、もしかしたら運を使い切ってしまった感がないでもない。
その点、2頭のダービー馬、しかも連覇を成し遂げた金子氏は強運、豪運と言う他ない。氏は自分の持ち馬だった馬が豪華すぎる故に、持ち馬同士の配合馬を好むようで、流石にゲームでもあるまいし、早々は勝てないだろう。それでも牝馬三冠馬アパパネを出したのには脱帽。ディープインパクトから10年。そろそろダービー馬を出しても不思議ではない。
一口クラブに限れば、サンデーレーシングと社台レースホースの両社台グループからしかダービー馬は出ていない。最近はキャロットや東京サラブレッドクラブ、シルク、グリーンファームなども系列クラブのようになっているが、なかなか。牝馬の方は各クラブからもGIウィナーが出ているので一概には言えないが、20年でダービー複勝圏内に来た系列クラブの馬はエピファネイアと恐らく系列に入る前のシルクからシルクジャスティスの2頭だけ。まだ道半ば、か。
ならば非社台の巨頭、ラフィアンがいる。と言っても、昨年のマイネルフロストが20年で唯一馬券になった馬では少々心もとない。しかし、僕個人の感覚としては、キャロットやシルクら社台系列クラブよりも先にダービーに手が届くのでは、と言う気もしている。
1986年、東京優駿。1着ダイナガリバー、2着グランパズドリーム。ダイナガリバーは社台グループ初のダービー馬。届かなかった半馬身。その後、社台グループは幾度もダービーを制覇し、グランパズドリームで見た岡田繁幸の夢はいまだに宙ぶらりんのままである。
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