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スクリーンヒーロー考。  

スクリーンヒーロー産駒のグァンチャーレがシンザン記念を勝った。同産駒初の重賞勝ちである。現3歳世代はわずか43頭。繁殖の質はお世辞にも良いとは言えない。それを考えると、ほとんど奇跡的な確率と言っても過言ではないだろう。
そもそもまだ2世代目だけに傾向は見出しづらいが、一筋縄ではいかない産駒が多いように見受ける。初年度産駒のうち、モーリスやオーシャンヒーローとド派手はデビューを飾った。オーシャンヒーローは2着に1.4秒、9馬身の差をつけての圧勝。2戦目ではあのトゥザワールドを差し置いて1番人気に支持された。しかし結果は3着。しかも屈腱炎を発症して戦線離脱の憂き目に合うダブルパンチ。もし無事だった春のクラシックでやらかしてくれたかもしれない。モーリスに至ってはデビュー戦をレコード勝ちすると言うセンセーショナルな初陣。しかし、2戦目の京王杯では1番人気に推されるも裏切って5着。
2頭とも派手なデビューを飾った割には二番が利かない印象だった。
だがその代わりに、秋にはゴールドアクターが菊花賞3着と気を吐いた。父スクリーンヒーロー同様の成長力を見せた。自身がジャパンカップを勝った4歳、さらなる飛躍を願ってやまない。
さて、その産駒数や繁殖牝馬の質を考えると、決して期待されていたわけではないだろうと推測されるスクリーンヒーロー。同馬の父グラスワンダー好きとしては、その後継種牡馬の謎は是非とも解明しておきたい。
スクリーンヒーローの種牡馬としての特徴。それは「母父サンデーサイレンス」という事になるだろう。この配合パターンは繁殖牝馬には掃いて捨てるほどいるが、種牡馬となると希少種の部類に入る。主な種牡馬はヴァーミリアン、アドマイヤムーン、ソングオブウィンド、フサイチリシャールぐらいしかいない。もっとも成功しているのはアドマイヤムーンで、代表産駒にハクサンムーンやアルキメデスがいる。だが、ダーレー・ジャパンが主な生産牧場で、産駒はおおむね80頭前後いる事を考えると、どうしても物足りなさはある。ヴァーミリアンは今年初年度でこれからどう転ぶか分からないが、今のところ大物の片鱗らしき才能を見せたと言う噂は聞かない。ソングオブウィンドもフサイチリシャールも似たり寄ったりである。
母父サンデーサイレンス種牡馬の苦難は、血統構成上、非常に使い勝手が悪いと言う事になるのだろうか。例えば、巷に溢れかえっている母父サンデーサイレンスの牝馬。父父サンデーサイレンス種牡馬とは違い、交配することは可能だ。しかし、とするとサンデーサイレンスの血量が3×3で25%にもなってしまう。つまり、血が濃くなりすぎるのだ。自身がそこそこのインブリードで成り立っているところに、さらにキツイ近親交配を重ねるのは決して褒められたことではない。博打が過ぎると言うものだ。
加えて、母父サンデーサイレンスの繁殖を狙うとなると、キングカメハメハやシンボリクリスエス、さらには毎年輸入される外国の種牡馬と畑を喰い合わねばならないわけだ。
では非サンデーサインレス系の繁殖は……となると、それは父父サンデーサイレンスに持っていかれる事になる。日本で繋養されている種牡馬ならばどの馬でも交配できる牝馬(外国のGIを勝っていたりする)がいたとすれば、まず九分九厘ディープインパクトやステイゴールド辺りが候補に上がるはずだ。せっかくサンデーサイレンスの血を持っていない外国のGI牝馬を輸入して、わざわざスクリーンヒーローやフサイチリシャールを交配しようとは中々思えないだろう。その結果、繁殖の質も量も確保できない負のスパイラルに陥るわけである。
ちなみに2013年度産駒数は……
ディープインパクト…153頭
ステイゴールド…134頭
キングカメハメハ…182頭
ハービンジャー…164頭
ワークフォース…124頭
一方、母父サンデーサイレンス種牡馬は
アドマイヤムーン…124頭
ヴァーミリアン…113頭
ソングオブウィンド…63頭
スクリーンヒーロー…34頭
フサイチリシャール…9頭
アサクサキングス…29頭
サクラメガワンダー…7頭
となっている。ダーレーが繋養しているアドマイヤムーンと、まだ一世代しか産駒が走っていないヴァーミリアンは何とか100頭を確保しているが、その他は苦戦を強いられている。ちなみに、現1歳2014年度産駒になるとヴァーミリアン96頭、アドマイヤムーン50頭、ソングオブウィンドに至っては5頭と激減する。
だが、その中にあってスクリーンヒーローは43頭と産駒を増やしているのだ。これは僥倖である。旋風とまでは行かないまでも、凩ぐらいは巻き起こしてくれるかも……しれない。

では、スクリーンヒーローはどんな産駒が走るのか。これはもはや雲を掴むような話になる。それはまずもって、血統的字面を見れば一目瞭然だろう。賞金獲得上位に名を連ねる産駒の母父欄を見ると以下の通り。
ゴールドアクター→キョウワアリシバ
モーリス→カーネギー
ライズライン→Alwasmi
ヨヨギマック→サンデーウェル
グァンチャーレ→ディアブロ
オーシャンヒーロー→シャンハイ
その他、タイキブリザード、サザンヘイロー、キンググローリアス、ソウルオブマター、マジックマイルズ、ゴールデンフェザント………
主流血統の馬でもなく、無論兄弟姉妹に活躍馬がいるわけでもない。生産側に明確な意思があったとしても、見ている側にとっては意味不明。よくこの繁殖でこれだけの成績を残しているなと驚嘆させられる。POGで考えた場合、指名することはほぼ不可能だろう。ちなみに、netkeibaのPOGゲームでグァンチャーレを指名していたのは26人!この人たちには一体全体どういう理由で指名したのか、是非とも聞いてみたいものだ。10頭全部がスクリーンヒーロー産駒なのだろうか? 
しかし、逆に言えば生産サイドにしてみれば希望の星になる。言い方は悪いが、繁殖の質に関わらず、産駒が走る可能性があるのだ。もちろん、ディープインパクトを交配できればそれに越したことはないのかもしれない。しかし種付料は破格の2000万(2014年)。大牧場ならいざ知らず、零細牧場や個人牧場にとっては首を吊る覚悟がいる。しかも、それでいて産駒が売れるとも走るとも確約などされていないのだ。本物のディープインパクト産駒でも駄馬たりえる。これが競馬。これがサラブレッド。
一方のスクリーンヒーローはディープインパクトの1/25の80万円である。駄目でも元々で博打が打てる。しかも割りの良い博打だ。2014年の種牡馬を入着賞金順に示す。
ディープインパクト676,270.0万円
キングカメハメハ398,342.1万円
ハーツクライ322,054.1万円
シンボリクリスエス219,578.0万円
ダイワメジャー216,792.5万円
以下、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ、ステイゴールド、フジキセキ、ゴールドアリュールと続き、スクリーンヒーローは49位で30,820.5万円。賞金となるとやはり産駒数がかなり影響するのでこの結果は仕方がない。注目すべきはその勝馬率だ。出走した産駒のうち勝ち星を挙げた馬の割合で、種牡馬としての資質を示す指針の重要なファクターなのだが、こちらも一位はディープインパクトで.399。述べ406頭が出走して162頭が勝った。こちらは頭数の多寡があまり関係なく、より純粋に種牡馬の能力が反映される。この数値が低いと言う事は、数の割りに産駒が走らないと言うレッテルを貼られることになり、種牡馬としてのお先が暗くなるわけだ。無論、1頭しか産駒がいない馬などはかなりの数値を弾き出すが、それはまた別の話。
ディープインパクト.399
キングカメハメハ.331
ハーツクライ.334
ダイワメジャー.308
ゴールドアリュール.336
サクラバクシンオー.376
アグネスタキオン.337
ウォーエンブレム.425
ヨハネスブルグ.333
入着賞金上位50頭のうち、勝馬率が3割を超えているのは上記の通り。短距離でコンスタントに結果を出しているサクラバクシンオーや、ダートで猛威を振るっているゴールドアリュールなどはやはり勝馬率が高い。ウォーエンブレムは.425と非常に高い数値を出しており、社台がサンデーサイレンスの後継と期待して輸入しただけの事はある。しかし、いかんせん種付け嫌いに加え、牝馬をえり好みすると言う不器用ぶり。惜しい種牡馬である。
産駒が走りまくっている印象のステイゴールドは以外に低く.193。当たり外れが大きいと言うことだろうか。オルフェーヴルやゴールドシップを輩出しているだけに廃れることはないとは思うが、2割を切ると言うのは生産側にしてみると手を出しづらい。同様に、ジャングルポケット、タニノギムレットの両ダービー馬、かつてはサンデーサイレンスの後継の筆頭だったダンスインザダークも2割を切っており、このままだと先細りの一途を辿ることになりそうだ。事実、ダンスインザダーク辺りはかなり産駒も減ってきている。栄枯盛衰は世の習い、と言うことか。
そして我らがスクリーンヒーローである。なんと勝馬率は出色の.314! 51頭出走して16頭も勝っているのだ。あの繁殖で、である。もはやスーパーサイアーなんじゃないか。
現役時代も9番人気で勝ったJCをはじめ、14番人気で3着したセントライト記念、14番人気で2着したラジオNIKKEI賞、7番人気で2着になった天皇賞・秋などなど、奇想天外な馬だった。その無茶苦茶ぶりは、産駒にもきちんと伝わっている。
目指すは父も、祖父も叶わなかったダービー制覇である。
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